「右脳」と「左脳」の使い方は男女で違う?コミュニケーションへとの関連を解説!

人間の脳が、「右脳」と「左脳」に分かれていることは、耳にしたことがありますよね。

「右脳」「左脳」はそれぞれ異なる役割を果たしており、どちらを優位に使っているかや、どちらの働きが強いかによって、考え方や行動の傾向が異なると言われています。

男女の考え方や行動の傾向が異なることは、よくカップルや夫婦間で問題が起こることがありますが、これは「右脳」「左脳」の使い方と関連があるのでしょうか。

本記事では、「右脳」「左脳」の働きから、男女の「右脳」「左脳」の使い方によるコミュニケーションの違いまで徹底解説していきます。

最後までご覧くだされば、脳の働きを知り、カップルや夫婦でのコミュニケーションを円滑にするヒントを得てもらえることと思います。

ぜひ最後までご覧ください。

「右脳」と「左脳」の機能

まずは、「右脳」「左脳」の働きと、両者の連携について解説します。

「右脳」の特徴

「右脳」は、直感的・感覚的・空間的な情報の処理、想像力などを司ります。

物事を選択するときなど、深く考えて選ぶというよりは「こっちの気分!」と、何となくの直感や感覚で選ぶときは「右脳」を使っているときです。

理論より感覚派という方は、「右脳」を優位に使っているか、「右脳」が強い「右脳派」と言えます。

物事を見る視点に関しては、空間的に全体を広く捉えることが得意です。

また、芸術的な表現力も司っていて、「右脳派」の方の中には、美術や音楽、文学の面で活躍する方もいらっしゃることでしょう。

「左脳」の特徴

対して、「左脳」は、論理的・分析的な考えを司ります。

情報を分析したり、「Aなら〜、Bだったら〜だから」というように論理的に考えているときには、「左脳」をつかっています。

感覚より論理はという方は、「左脳」を優位に使っているか、「左脳」が強い「左脳派」と言えます。

物事を見る視点に関しては、細かい部分を詳しく見ることが得意です。

また「左脳」は言語や文字、数字の処理も司っているので、「左脳派」の方の中には、書くこと、話すことや計算に強みを持って活躍される方もいらっしゃることでしょう。

「右脳」と「左脳」の連携

「右脳」と「左脳」はそれぞれ異なる特性を持っていますが、それぞれが完全に独立して機能しているというわけではなく、両者は連携しあって機能しています。

「右脳」と「左脳」は脳梁という太い神経線維の束でつながれており、この脳梁を通して情報をやり取りし、両者の特性を活かしあいながら働いているのです。

例えば、経験した出来事を誰かに伝える場面を考えてみましょう。

「左脳」は出来事を情景描写のように言語情報の点で整理し言葉にします。

「右脳」はその出来事に関する感情的な側面を整理します。

この「右脳」「左脳」両者の働きが脳梁を通して統合されたものが表現となり、経験した出来事が人に伝わることになるのです。

男女で違う「右脳」と「左脳」の使い方

ここまで、「右脳」と「左脳」の役割と両者の連携について見てきました。

脳の機能が、男女の考え方や行動の傾向に影響しているのでしょうか。

ここでは、男女別の脳の使い方の特徴について解説していきます。

女性の脳の使い方

「右脳」に着目すると、女性は感情の処理において「右脳」を活発に使う傾向があります。

他人の感情を読み取る能力に長けていたり、他人の感情の影響を受けやすかったりするのは、女性であると言えます。

「左脳」に着目すると、女性は言語処理能力が優れていて、言葉を使った表現力が高い人が多く、会話を通してコミュニケーションを円滑にするのが得意です。

また、女性の脳の機能の特徴は、「右脳」と「左脳」の連携が強いことが挙げられます。

「右脳」と「左脳」をつなぐ脳梁は、男女で比較すると女性の方が厚い傾向があると言われており、「右脳」と「左脳」の連携が得意だと言えます。

「右脳」と「左脳」の連携が得意であることにより、マルチタスクが得意で効率よくこなします。

料理をしながら泣いている赤ちゃんをあやす母親の図が思い浮かぶことでしょう。

また、感情と論理を統合してコミュニケーションを円滑にしたり、問題解決の糸口を見つけたりすることも得意です。

男性の脳の使い方

「右脳」に着目すると、男性は空間認知能力が優れていて、物体同士の距離感や、位置関係を把握するのが得意です。

これはスポーツや運転に活かされ、地図を読み取るのは男性の方が得意である場合が多いのもこのためです。

「左脳」に着目すると、分析や論理的な思考が発達していて、科学的に推論したり問題解決したりする際に高い能力を発揮します。

詳細な情報を整理することができ、論理的に結論を導くことが可能です。

明確なコミュニケーションを好むため、必要な情報を直接的に効率よく伝える傾向があります。

感情を言語化するのはやや苦手で、理性で抑制する傾向があります。

また、男性は「右脳」「左脳」をより分化して使っています。

空間認知を働かせるときは「右脳」に集中し、論理的思考をするときは「左脳」に集中するといったように、一つのタスクを処理するときに、「右脳」「左脳」の片側を集中させて働かせるのです。

脳の使い方による男女のコミュニケーションスタイルの違い

男女では、脳の働きの違いがあると解説してきましたが、ここでは脳の働きの違いから生じる男女のコミュニケーションにおける課題を見ていきます。

【女性→男性】察してほしい、、、

「気持ちを察して、優しい声をかけてほしい」という女性の思いに男性が応えらず分かり合えない、、、という問題をよく耳にしますよね。

「元気がないけど、何かあったの?」

「疲れていない?少しやすもうか」

女性は、このような言葉を男性に期待してしまうのですが、すべての男性がうまく応えられるわけではありません。

「これくらい気づいてくれたらいいのに」という思いは、「右脳」「左脳」の連携が得意な女性ならではだと言えます。

相手の感情を読み取り、相手の気分を良くする言葉を紡いで伝えるというのは、「右脳」「左脳」を連携させることが必要です。

女性は、男性に思いやりがないのではなく、脳の機能の違いであると知っていることで、カップルや夫婦でのトラブルも防げます。

【男性→女性】言ってくれたら、、、

「言葉ではっきりと言ってくれたら応えられるのに、、、」と女性に対して思う男性も少なくないでしょう。

「今日こんな辛いことがあったから話を聞いてほしい」

「少し疲れたからそろそろ休憩したいな」

男性が、こんなふうに伝えてくれたらと思うのは、直接的に伝える方がわかりやすいと考える「左脳」が機能しているからと言えます。

明確なコミュニケーションが合理的でよいと思うのは、男性の脳の使い方特有であると知っておくことで、トラブルは防げます。

男性は、女性の表情や声のトーンから相手の感情を読み取る努力をしてみるだけでも、カップルや夫婦間の関係はスムーズになるかもしれません。

まとめ

ここまで、「右脳」「左脳」の働きから、男女の脳の使い方の違いによるコミュニケーションスタイルの違いまでを解説してきました。

要点は以下の通りです。

・「右脳」と「左脳」はそれぞれ異なる働きをしている。
・「右脳」と「左脳」は脳梁を通して連携している。
・女性は脳梁が男性より厚く、「右脳」と「左脳」を統合させて働かせる傾向がある。
・男性は、「右脳」「左脳」どちらかに集中させて働かせる傾向がある。

それぞれの脳の働らせ方を知っておくことで、カップルや夫婦間でのトラブルを防ぎ円滑なコミュニケーションを図れる。

男女では考え方や行動ですれ違いが起こることもしばしばありますが、原因は相性が悪いことや思いやりがないことではないかもしれません。

「右脳」と「左脳」の男女での使い方の違いを知ったうえでコミュニケーションの取り方を工夫してみれば、すれ違いを解消できることもあり得ます。

ぜひ、「右脳」と「左脳」についての知識を大切な人との関係に活かしてみてください。