右脳の能力とは?メリットやデメリット・右脳と左脳の違いや得意分野を解説

右脳が活発な人は、アーティストや芸術家のような職業に多い傾向にあります。右脳が活発になるとどのような能力が発揮されるのかについて、メリットデメリット、右脳を活発にする方法、左脳との比較を含めて紹介します。

右脳と左脳の違いとは?

脳は右脳と左脳でそれぞれ違う役割をしています。

直感的理解やひらめきを司っているのが右脳です。音楽や人の表情・図形など言語ではないなんとなくの情報を、視覚や聴覚などから入ってきたイメージとして捉えます。また、空間把握を担っていますので三次元の構造や位置情報を全体的に見極められるのも特徴です。右脳に対し、左脳は言語や数字を司り論理的思考を担っています。言葉を理解し、文章として筋立てる時には左脳が働いている証拠です。計算や「15時はおやつの時間」といった時間の意味を理解します。

右脳と左脳の得意分野

右脳と左脳は、約2億本以上の神経でつながっており、違う働きの左脳や右脳が相互に連携をすることで、脳はさまざまな場面の対応を行います。

左脳と右脳をバランスよく使えるようになれば、日常生活や仕事において、最高のパフォーマンスを発揮できるようになります。では右脳と左脳が得意なことをそれぞれ紹介します。

右脳が得意なこと

右脳が活発な人は、芸術肌の方が多いイメージがあります。実際にどのようなことが得意分野なのかについて紹介します。

クリエイティブな発想

右脳が活発な人は、独自の考えに基づいて斬新なアイディアを考えることが得意です。自分が感じたものを軸に物事を考えるため、偏見やルールに縛られずにオリジナリティあふれる表現力を持ちます。アートや音楽、文学において活躍する人は右脳が活発に働いている傾向があります。また、自由な発想はトラブルが起こった時にもさまざまなアプローチでの試みを恐れずに行えます。素早く対応できることも発想力のおかげです。

直感力に優れている

右脳が活発な人は、直観力・ひらめきを持っています。論理的理由に基づくのではなく「なんとなくこれがいい」という感覚に長けています。直観力は人間関係を築くのにも役立ちます。話している相手の表情やしぐさ、声のトーンなどで相手の本音を見抜くことが得意です。偏見などをなくして観察することで、直観力が優れていくためできるだけ自然体で対応するところも特徴といえます。

全体把握ができる

全体像を把握することも右脳が得意なことの一つです。細かいポイントよりまず全体を見て全体的な位置や関係性を見極められます。そのため大量なタスクに埋もれることなく、目標やビジョンに向かって効率的に物事を進められます。全体的に考えられる能力は次ごとだけでなく、人間関係などさまざまな場面で大事な能力です。

左脳が得意なこと

左脳が活発な人は、地頭がよく勉強や仕事ができるイメージがあります。実際に左脳が得意なことについて解説していきます。

物事を論理的に考える

論理的な思考は、左脳が得意なことの一つです。直感に頼らずに矛盾がないかを確認しながら結論を導きます。論理的に考えるための情報収集も得意です。辻褄が合っているか・固定概念で判断していないかなどを細かく確認を行います。そのため、仕事の場面などでは冷静でしっかりしている人だと思われやすいです。

客観的な視点で分析

左脳は、客観的な分析にも長けています。個人的な偏見や感情を排除し、事実とデータに基づいて評価などをしていきます。

ビジネスにおいてデータや数字に基づいた論理的な提案書の作成などは必須のスキルです。誰もが納得できる論理的な提案や考えは、高く評価されます。

交渉・プレゼンテーション

交渉やプレゼンテーションにも優れています。相手に納得してもらうためには、正確な数字とデータをしっかりと相手に提示しなければなりません。誰でもわかるように図形や表を駆使して分かりやすく提示する能力が求められます。左脳は、物事を分割で考えられ、一つ一つのパーツを適切に組み合わせられるため交渉・プレゼンテーションは得意といわれています。

右脳の能力を活用するメリット

インプット量が増える

右脳が活発になるとインプットの量が増加します。読書や動画などでインプットをするときは、言葉として左脳を働かせます。しかし、右脳を働かせることで、イメージや情景を思い浮かべられるようになり理解力の幅が広がります。仕事や学習の場面でとても活躍します。

覚えた内容を忘れにくい

右脳が覚えた内容は、左脳が覚えた内容に比べ圧倒的に忘れにくいといわれています。脳は海馬という部位により、長期記憶にする重要な記憶かそうではないかを判断します。映像などでインプットされることにより刺激になり、長期記憶につながるようになります。

身体能力にいい影響がある

右脳が活発になることで、動体視力や判断スピードも向上します。動きを左脳で論理的に理解をするよりも右脳のイメージで捉えられます。右脳の使い方を鍛えることで、各場面で必要な情報が瞬時にイメージできることで判断能力が高くなります。

理解力・判断力など能力が向上する

理解力・判断力などが向上することも右脳の能力のメリットとして挙げられます。左脳の言語や数字としてインプットされた情報に加え、右脳がイメージや情景でインプットすることで判断材料を増やせます。つまり、論理的思考とひらめきや直観力の両面で物事を考えられるようになります。

右脳の能力にデメリットがある?

右脳を働かせることで日常生活や仕事でメリットが多いですが、デメリットもあります。

気を付けるべき点についてご紹介します。

  • 細部を見ることは苦手
  • 感受性が豊かすぎる

まず、全体把握が得意で効率よく動くことに長けているメリットに対し、分析などの細部にこだわり丁寧に進めることが苦手です。見逃しなどのミスが多い傾向があるので、業務が終わった後などはダブルチェックや事前準備を行うように心がけましょう。

また、右脳が活発になると感受性や共感能力が高くなります。些細なことを病的に気になってしまったり、感情の起伏が大きくなります。周りの人のネガティブな話を聞きすぎると、自分のことのように過剰に共感することもあるため、自身のリスクヘッジが大切です。

右脳の能力を活発にさせる方法

生活をするうえで、脳の働きを最大限に活かすには、右脳と左脳どちらのパフォーマンスも大事です。日常生活の中で右脳を活性化させると、よりよい生活が送れるようになります。今回は、右脳を活性化させる方法を紹介します。気軽に行えるものが多いので、ぜひ試してみてください。

瞑想・ヨガをする

瞑想やヨガは、集中力や想像力を高めます。

ヨガは、右脳の働きを向上させることに繋がります。身体を動かしながら自分自身と向き合う時間を作ることで、自分の悩みも自然と解消され、集中力や想像力が高まりひらめきやすくなります。

音楽に触れる・楽器を弾く

音楽感覚は右脳が働きます。歌詞入りの曲だと歌詞に左脳が反応してしまうため、歌詞の入っていないクラシックなどの曲を聞くことがおすすめです。また、高音域の曲は、芸術力や発想力、想像力などをもたらすといわれています。

楽器を弾くと右脳と左脳のどちらにも効果をもたらしますが、特に右脳は視覚と聴覚を司っているため活性化されます。演奏の練習をすることで、IQや共感力、記憶力の向上ができます。

速読をする

本や記事などの読み物を速読すると、右脳が活性化されます。速読は、1文字1文字を丁寧に読み進めるのではなく、キーワードを拾いながら全体像を捉えるスピード感をもって読み進める方法です。一瞬で物事を判断する能力、物事の関連付け、全体をイメージで捉える能力が必要のため右脳が活発に働きます。

まとめ

右脳と左脳をバランスよく働かせることで最高のパフォーマンスにつながります。

現代では、左脳を働かせることが多い人が多いと言われています。そんななかで右脳の能力を活発にさせることで、日常生活や仕事で活躍できる場が増えるかもしれません。

日常のちょっとした心がけをすることで右脳の活性化に繋がるので、是非参考にして頂けると嬉しいです。

また、自分が右脳派なのか左脳派なのかを見つめ直すことで、右脳と左脳のどちらの脳を活性化させるべきかを判断できます。診断方法は、ネット上での診断や簡単な方法もあります。B-BRAINでは、仕事上で活用できるように、独自の診断テストで考え方や行動のクセなどを調べられます。

活躍の場を広げたい方は是非自分の脳のタイプを調べてみてください。