左脳と右脳の役割を徹底解説!どんな特徴がある?性格も違う?

人間の脳には左脳と右脳があり、それぞれで役割が異なります。

簡潔にまとめると、左脳派は論理的思考力の高いタイプ、右脳派は芸術センスの高いタイプです。左脳と右脳ではまったく違う役割を司っており、優劣をつけるものではありません。大切なのは、左脳と右脳をバランスよく使うことです。

この記事では、左脳と右脳の役割をそれぞれ解説していきます。

ご自身の性格や行動と照らし合わせながら、左脳と右脳がどのような場面で使われているか分析してみてくださいね。

左脳の役割とは?

左脳の役割は、主に以下の通りです。

・論理的に思考する

・冷静に分析する

・言語力・計算力をつかさどる

左脳では、ものごとの道筋を立てて合理的に考える論理的思考力をつかさどっています。わたしたちが本能や感情を抑え、理性を保って冷静に行動できるのは、左脳が働いているからだといわれています。

左脳は3歳ごろから少しずつ発達し始め、ものごとに順序があることを学んでいきます。空気を読んだり集団に馴染んだりするのも左脳の役割なので、幼少期のうちから左脳は私たちの日常生活になくてはならない機能だということが分かります。

論理的に思考する

左脳の役割は、論理的に思考することです。

ものごとを客観的に見たり、先の見通しを持ってスケジュールを立てたりする際に役立ちます。論理的に思考力が高いのは知能・知性の高さにも比例しますが、左脳の働きが強すぎると極端に論理的になり他者の感情に寄り添えなかったり、思いやりに欠ける言動をしてしまったりするでしょう。右脳とのバランスが大切です。

冷静に分析する

左脳の役割は、冷静に分析することです。

左脳は、収集した情報を知識に変えて整理する役割を果たします。そのため、ものごとを決断する際には冷静に状況を分析し判断することができるのです。

左脳は、直感で行動を起こすということがありません。常に仮説を立てたり、分析したりしながら、確実な結果を狙ってものごとを進めます。

新しい環境や慣れないことに関しても、まずは情報を収集して分析してから着手する傾向にあるので、急な変化が続くとストレスを感じるという特徴もあります。

言語力・計算力をつかさどる

左脳の役割は、言語力・計算力をつかさどることです。

文字や数字を記憶したり、語呂合わせで覚えたりすることを得意とします。たとえば世界史の西暦を、その頃の出来事に合わせて言語的に記憶した人もいるのではないでしょうか。

暗記系の作業が得意な人は、左脳の働きが強いといえるでしょう。

また、数字や計算にも強いのが左脳の役割です。見積もりの作成や統計データをまとめる作業など、数字を扱う仕事が得意だという人が多くいるでしょう。

右脳の役割とは?

右脳の役割は、主に以下の通りです。

・イメージで記憶する

・ものごとを大局的にとらえる

・空気を読む

右脳は、五感を使って感情をコントロールする部分です。わたしたちが周囲とコミュニケーションをとったり、思いやりのある行動ができたりするのは、右脳が働いているからだといわれています。

生まれてすぐの赤ちゃんには論理的思考力が備わっていないので、ほぼ右脳を使って生きています。五感や直感に正直に生きる幼児期も、まだ右脳の役割影響しているとされています。

イメージで記憶する

右脳の役割は、イメージで記憶することです。

右脳は、収集した情報をイメージに変換して整理する役割を果たします。左脳では情報を「知識」に変えますが、右脳は「イメージ」に変えることで、記憶の容量は左脳の数千倍にも及ぶといわれています。

ものごとをイメージ化できる右脳は、想像力に優れているともいえます。置かれた状況を直感的に判断し、自然としかるべき行動に移すことができるので、柔軟で臨機応変な人が多いでしょう。

ものごとを大局的にとらえる

右脳の役割は、ものごとを大局的にとらえることです。

右脳では、ものごとの全体を把握する役割を果たします。詳細を追求するのは左脳の役割であり、右脳では今起きていることを俯瞰し最適な行動を導き出すことができるのです。

ディテールにこだわらず何でもおおらかに挑戦できる右脳は、クリエイティブな一面もあり、トラブルに見舞われた際にも柔軟に行動し乗り越える力があります。

空気を読む

右脳の役割は、空気を読むことです。

右脳は他者の気持ちや空間など、目に見えない抽象的な概念を感知する力があります。そのため、論理を重視する左脳ではキャッチできない「雰囲気」や「ムード」なども、鋭い完成でいち早く気づくことができます。

人の嘘や気持ちの変化にもよく気が付くのが右脳の特徴なので、右脳の働きが強い人は「気配り上手」「情に厚い」といわれることも多いでしょう。

左脳の役割が強いとどうなる?

それでは、左脳の役割が強い場合、どのような特徴がみられるか解説していきましょう。

左脳の役割が強いと、頭のキレる知性派というイメージを持たれることが多いかもしれません。理屈っぽく、感情に流されないクールな性格が強く出るでしょう。

左脳の役割が強すぎると、いわゆる「頭が固い」状態になってしまいますので、右脳と上手に連携させることが重要です。

冷静なしっかり者!周囲から信頼される

左脳の役割が強いと、冷静なしっかり者として周囲から信頼されるでしょう。

左脳は、ものごとの道筋を立てて効率的に進めることができます。情報収集をし、仮説を立て、検証を繰り返し、確実に成功を狙って行動するのが左脳の特徴です。

そのため、仕事やグループワークで左脳の役割が強い人がいると「あの人は信頼できる」と、リーダーや決断役を任されることがあるでしょう。

巧みな話術でプレゼンが得意

左脳の役割が強いと、巧みな話術でプレゼンが得意な人になるでしょう。

左脳は論理的思考力に優れているので、相手に伝わりやすく簡潔な説明ができます。地頭が良いので語彙力にも優れ、プレゼンテーションや会議での発言も得意です。

また、膨大な情報を整理しアウトプットするのも左脳の特徴なので、プレゼンだけでなくレポートにまとめたり資料を作成するのもお手のものでしょう。

数字的感覚に優れたキレ者

左脳の役割が強いと、数字的感覚に優れたキレ者という評価をされるでしょう。

数字に強く、交渉や議論のために数値を用いたデータを持参したり、利益に直結する数字の扱い方ができたりするので、周囲から一目置かれる存在かもしれません。数学や統計学など数字をメインに扱う分野で活躍する人も多くいます。

また、数字を扱う分野では直感で決断することがほとんどありません。左脳の役割が強い人は、数字を用いた正確なデータ収集を徹底するので、おのずと几帳面な性格であることも多いでしょう。

4. 右脳の役割が強いとどうなる?

続いては、右脳の役割が強い場合にどのような特徴がみられるのか解説します。

右脳の役割が強いと、センスや感性に長けた芸術肌というイメージを持たれることが多いでしょう。

数字やデータを扱うよりも、直感とセンスを頼りにオリジナリティや想像力を活かして決断するのが得意です。

右脳の役割が強すぎると、好奇心や直感で行動しすぎて冷静さを失ってしまいますので、左脳と上手に連携させることが重要です。

クリエイティブな芸術家タイプ

右脳の役割が強いと、クリエイティブな芸術家タイプになるといわれています。

右脳はイメージや五感、創造性をつかさどる部分ですので、イメージを膨らませたり感情を乗せたりすることが得意です。

また、アイデアとアイデアを組み合わせて新しいアイデアを生み出すことも右脳の役割ですので、右脳を活かすことで独創的な表現ができるでしょう。

直感力に優れセンスが良い

右脳の役割が強いと、直感力に優れセンスが良くなります。

右脳は論理的思考やデータ、数字などの明確な情報ではなく、自分の直感やセンスに従って行動することを得意とします。

ファッションやアートなどのセンスにも長けているほか、言葉のチョイスや小さな変化をキャッチするにも優れています。

コミュニケーション力が高くトラブル知らず

右脳の役割が強いと、コミュニケーション力が高くトラブル知らずな人になれるでしょう。

右脳は五感や直感でものごとを判断することに長けており、他者の表情や気持ちを汲み取ったり本質を見抜いたりすることも得意です。

右脳の役割が強い人は、無意識に他者に寄り添った言動をすることができ、コミュニケーションにおけるトラブルが少ない傾向にあります。

言葉の裏にある意味や文脈を感じ取ることもできるので、状況に合わせた行動を自然に取ることができるでしょう。

まとめ

左脳と右脳の役割について解説しました。

左脳と右脳にはそれぞれ対照的といえる役割が備わっており、私たちは双方をバランスよく使いながら、日々のコミュニケーションやタスクをこなす必要があります。

左脳と右脳は優劣をつけられるものではなく、互いに連携させることで常に良い結果を出すことができるのです。

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