右脳と性格の関係性は?右脳の特徴や強み・活かし方や障害による症状を解説

右脳の働きと性格は関係しているのでしょうか。

脳の働きは考え方や見え方に影響し、性格にも関係があると考えられています。

右脳が活発に働く人の特徴や強み、右脳に障害が起こった時にどのような変化があるのかも解説していきます。

脳と性格の関係性は?

脳の働きと性格との直接的な関係性は、現在も研究が進められており解明されていないこともたくさんあります。

しかし、脳の働きにより物ごとの考え方や見え方が変わるため性格にも影響すると考えられています。

脳は右脳と左脳でそれぞれ違う働きを行っていて、利き手や利き足があるように脳にも利き脳があります。

利き脳により右脳派・左脳派に分けられ、性格診断として用いられることがあります。

まず今回は、右脳と左脳がそれぞれどのような働きや特徴があるのかを解説します。

右脳と左脳の働き

右脳は直感やイメージを司り、左脳は言語や数字を司っていて役割の違いから、右脳は「感覚脳」左脳は「言語脳」といわれています。

右脳と左脳の特徴は以下のようなことが挙げられます。

右脳:イメージ・全体把握・創造力・ひらめき・直観力
左脳:論理性・言語・数字・分析・記憶

右脳がなんとなくの感覚で全体から受け取る感覚を左脳が分析や言語化をし、一定の考えや見え方が生まれます。

右脳派の性格・特徴について

右脳派の人の特徴として、感情表現が豊かということが挙げられます。

言語になる前の感性が優れているため、感受性が豊かで全身で感動を表現できる人が多い傾向にあります。

そのため、アーティスト活動を行っている方に多く右脳派がいます。

また、相手の感情を読み取ることも得意なため、困っている人や空気を読んで動けるところも特徴といえます。

コミュニケーションにもつながり、相談を受けることも多々あり、いい対人関係を築きやすいです。

主に性格の特徴として以下のようなことが挙げられます。

・クリエイティブな発想
・全体を見据えた行動
・秀でた直観力
・感受性が豊か
・芸術性が高い

右脳の強みとは

右脳が活発な人の強みとは何でしょうか。

仕事などの場面で強みになることを解説します。

抜群なアイデア力

「アイディア力」は右脳派の強みの1つです。

右脳が活発な人は感性が敏感になり、斬新なアイディアをひらめくことが多いです。

自分の感性にのみ従うため、周りのルールなどにとらわれずに自由に発想できます。

さまざまな刺激を受け、情報を結びつけることで最適な方法を導きます。

たくさんの人を喜ばせたり、支持される企画やイベントを考えたりすることが得意です。

センスがいい

「センスがいい」ことも右脳が活発な人の強みとして挙げられます。

言語にならないなんとなくの感覚を司っており、色や音の違いを認識したり、物事に感動したりするなども右脳の働きによる現象です。

感性を表現することに長けているため、センスがいい人がたくさんいて、アーティストなどの職についている人が多いです。

センスがいいことは、業務上でもプライベートでもプラスにつながります。

共感力が高い

「共感力が高い」ことも右脳の強みといえます。

直感力やひらめき力が鋭いため「なんかいいかも」「これをしたら喜んでくれそう」という感覚を持っているので、人から共感されやすい傾向があります。

共感を得やすいと顧客や消費者へのサービスに活かせ、気持ちを汲み取り感謝されることも多いでしょう。

右脳が活発な人の日常生活への影響

右脳が活発な人の特徴が、日常生活へどのような影響があるのかを紹介します。

仕事や学習への影響

右脳が活発な人は、独自の解決法を見つけることが得意です。

世の中にあるたくさんの情報の良いところを取り入れ、自分なりにアレンジをすることで、効率的に物事を考えられるようになります。

また、右脳は全体把握に長けているため、プロジェクトのリーダーなどに適しています。

全体の目標達成のために、どのような動きをするべきかを大きな視野で確認し、効率のいい細かい作業の指示を仰げます。

管理職の方などは、特に右脳を働かせている場面が多いです。

人間関係への影響

直観力や共感力の高い右脳派の人は、言葉ではない情報(表情・声のトーンなど)から相手の気持ちや考えを読み取ることに長けています。

そのため、事前にもめないように動け、友人やパートナーとのコミュニケーショントラブルが比較的に少ない傾向があります。 

また、全体把握能力も他の人の行動や言葉を理解することに役に立ちます。

言葉をストレートに受け取らず、裏にある本音を読み取り配慮ができるため、トラブルが少ないです。

自分を理解していると感じ、相手から好意を抱かれやすいです。

メンタルへの影響

右脳の働きが活発な人は、他の人の行為を自分のことのように受けとる働きをする神経細胞が通常より多い傾向があります。

泣いている人を見て、もらい泣きをしてしまうのは、相手の気持ちを自分のことのように受け取るために起こる現象です。

良くも悪くも周りの人からメンタル的な影響を受けてしまうため、ネガティブ思考の人に触れているとつい自分もネガティブになってしまうことがあります。

ネガティブすぎる人や文句や悪口ばかりをいう人とは、適度な距離感を保つことが必要です。

ポジティブに人への感謝を忘れずにメンタルを保ちましょう。

右脳と左脳が障害を受けると起こる症状

もし、脳に損傷を負った場合どのような症状が起こるのでしょうか。

脳梗塞や脳血中などで障害を受けた時、右脳と左脳で後遺症の違いがあります。

大脳は、右脳と左脳に分かれており、右脳は左半身を、左脳は右半身の感覚や運動を司っています。

そのため、右脳の脳梗塞や脳血中の場合は、左半身に運動麻痺や感覚障害が発生し、左脳の脳梗塞や脳血中の場合も、右半身に同じ症状が発生します。

右脳も左脳も症状は同じで、左右による症状の差などはありません。

右脳と左脳の後遺症について

脳梗塞や脳血中などの症状については違いがありませんが、後遺症が残った場合は右脳と左脳で違う症状が発生します。

右脳と左脳に損傷を受け起こる後遺症は以下のようなものが挙げられます。

右脳の後遺症:半側空間無視・半身身体無視・地誌障害
左脳の後遺症:失語症・失行

これらの症状のなかでも、半側空間無視や失語症は日常の生活に大きく支障をきたします。

身体的に影響することがありますが、考え方を変えることはできます。

特に右脳派は共感力が高いため、ポジティブな人のそばにいることで少しでも前向きになる要素になるかもしれません。

失語症

失語症とは、聴く、読む、話す、書くなどの言語機能が失われた状態をいいます。

言われたことが分からない、言いたいことを伝えられない症状や、言葉の入力や出力もできない状態が続きます。

脳機能障害の中で認知症に次いで多く見られる後遺症です。

半側空間無視

半側空間無視は、視界にすべて入っているのにもかかわらず、意識して注意を向けなければ左側の物体に気づかない症状です。

歩いているときに左側にある物体にぶつかってしまったり、食事のときに皿の左半分の食べ物を残したりします。

右脳を障害した人の約40%に出現する後遺症です。

まとめ

今回は、右脳の性格や特徴、活かし方などについて左脳との比較や障害が起きた時におこる症状なども含めながら紹介しました。

右脳が活発に働くことでたくさんのメリットがあります。

右脳派の方は、性格の強みや活かし方を考えながら生活することで、より充実した毎日になるかもしれません。