左脳で育む感情が大切な理由!右脳感情との違いや鍛え方は?

この記事では、左脳特有の感情について解説します。

私たちの脳には左脳と右脳があり、それぞれに役割や特徴があります。

よく左脳は「思考」を、右脳は「感情」をつかさどるという説を耳にするかと思いますが、実は左脳と右脳にはそれぞれ違った角度から感情を築き上げるシステムがあります。

この記事では、脳診断プログラムを行っているB-BRAINから「左脳の感情」の特徴、そしてそれが私たちの思考や人生にどのように影響するのかを解説します。

左脳ならではの感情の芽生え方やコントロール方法を知って、より自己理解を深めていきましょう。

左脳の感情とはどんなもの?

左脳の感情とは、どのようなものなのでしょうか。

一般的に、私たちが脳で感情を処理するのは右脳であるといわれています。

しかし、実際には左脳と右脳それぞれで育つ感情があることが分かっています。

左脳派・右脳派に優劣がないように、私たちは両方の脳をバランスよく使う必要がありますが、それは感情をつかさどる際にも同じことが言えます。

それでは、左脳の感情がどのようなものなのか見てみましょう。

右脳でキャッチした感情を言語化する

左脳は、右脳でキャッチした感情を言語化します。

一般的に感情をつかさどっているといわれるのは右脳であり、左脳は右脳がキャッチする「感情」「イメージ」を言語処理する役割を持っています。

右脳がキャッチする感情はぼんやりしていて、映像や音楽、雰囲気など、言葉にならないイメージの状態。

それを論理的に組み立て、自分の感情として言葉にするのが左脳の役割なのです。

「好奇心」や「意思」を作り出す

左脳は、好奇心や意思を作り出します。

左脳では喜怒哀楽の感情をベースに、自分の気持ちや意思、意志などをつかさどります。

「知らないことに出会うと探求してみたくなる」

「時間を忘れて没頭できるものがある」

上記のような気持ちをコントロールしているのが、左脳です。

右脳では主に感情やイメージを管理している一方、左脳で扱う感情は言語化されます。

その人の言動に直結する大切な”部門”なのです。

SNSコミュニケーションが得意である

左脳では、SNSや手紙など「文字」を使ったコミュニケーションが得意だとされています。

右脳でキャッチする感情は言葉にできないものであり、それを言語処理するのが左脳の役割。

左脳では論理的思考や言語・数字を扱うため、文字を使ったコミュニケーション力に長けているのです。

コロナ禍により、私たちは「対面」コミュニケーションよりも「文字」のコミュニケーションが増えましたね。

現代人はインターネットでのコミュニケーションが主流になっていることから、右脳で感情を育てる機会が不足しているといわれています。

左脳は「自己感情」右脳は「他人感情」

左脳にも右脳にも、感情をつかさどる場所があるとお伝えしました。

分かりやすく分類すると、左脳は「自己感情(自分の意思)」、右脳は「他人感情(他者の意見や評価)」に関係しているとされています。

ここからは、左脳でつかさどっている「自己感情」を育てることがいかに大切か、解説していきましょう。

自己感情、すなわち自分の意思は、自分の人生を生きていくために欠かせない感情です。

しかし、思考のクセがあると左脳の感情が育ちにくいこともあるのです。

左脳感情が育たない大人が急増

左脳は、自分の意思や好奇心をつかさどる「自己感情」をコントロールしています。

しかし、私たちは知らず知らずのうちに左脳で感情を育むことを放棄してしまっているのだそう。

子どもの頃や青春時代に「何をしても楽しい」と感じたり、人生の目標を掲げたり、将来を楽しみにしたりすることがありませんでしたか?

そのときに感じたワクワクや好奇心、探求心が、左脳の感情です。

しかし、私たちは社会に出て仕事をするようになると、無意識のうちに左脳の感情を抑えつけ、自己感情を無視して生きるようになってしまうそう。

もしあなたが以下のような思いを抱えていたら、左脳の感情が置いてけぼりにされている可能性があるでしょう。

・何をしても楽しくない
・やってみたいことがない
・自分の好きなものが何か分からない

左脳がつかさどるのは「思考」だけではありません。

このように、自分や自分の人生を大切にするための感情も、左脳で育っているのです。

右脳がつかさどる「他人感情」で生きる人たち

私たちの左脳では「自己感情」という自分の意思や好奇心を育てています。

その一方、右脳で育つのは真逆の概念である「他人感情」です。

他人感情とは、自分の中で生まれる意思や気持ちではなく、社会や周囲が作り出した意見や評価のことです。

たとえば、あなたが好きなことや趣味、また将来チャレンジしてみたいことがあれば、それは左脳から生まれた自己感情。

しかし、周囲から「そんなことをしていないで、安定した企業に勤めた方が良い」と言われ、その考えがあなたの選択を左右しているのであれば、それは右脳から生まれた他人感情です。

こんなふうに私たちは、自分がワクワクすることに挑戦したり何かに夢中になったりすることを忘れ、他人が作った常識や評価に影響され続けることがあります。

そのため、右脳の感情ばかりを消費し、左脳の感情が育たない人が増えているのです。

中高年で左脳感情に気付くことも

私たちは左脳の感情を抑えつけ、右脳の感情を使って生きることが多くあるというお話をしました。

しかし、脳内科医の加藤俊徳氏の経験では、中高年になり左脳の感情が目覚める人もいるといいます。

【参考サイト:プレジデントオンライン

40歳を過ぎ、突然「今しているのは私が本当にしたかったことだろうか」と自問自答することがあるかもしれません。

それは、まさにそれまで封印してきた左脳の感情が目覚めようとしている瞬間だといいます。

左脳と右脳の感情のバランスが取れていなかったために、脳の構造上必然的に起こる現象なのだそう。

仕事や子育てが落ち着く年齢ということもあり、中高年から新たな趣味や習いごとを始める人も多くいますよね。

もしかすると、それまで左脳の感情(=自分のやりたいこと)を抑えつけて、右脳の感情(=他人が決めた常識や評価)に従って懸命に生きてきた人たちが、自分の中に眠っている自己感情を呼び覚ます素晴らしい瞬間なのかもしれませんね。

悩みグセがあるのは左脳の感情のせいかも

左脳の感情が育たずに右脳の感情を優先して生きてしまうケースについてお話しました。

一方、真逆の現象が起こることもあります。

たとえば、ゆとり世代やZ世代が社会人・中堅社員になってきている昨今では、時代の移り変わりにより左脳の感情(自己感情)が育ちやすい環境になってきているかもしれません。

また、デジタルネイティブと呼ばれる世代にとっては、SNSやメッセージアプリによるコミュニケーションが主となり、論理的思考力や文章をつかさどる左脳を使うことが自然と増えてきています。

先ほどのお話とは逆に、左脳の感情を優先的に使うことで起こる問題は「悩みグセ」です。

悩みグセが起きてしまうのは、左脳の感情が活発に働きすぎているからかもしれません。

悩みグセがどうして起きるのか、またその解決方法について見てみましょう。

悩みグセはどうして起こる?

「いつも何かに悩んでいる」

「悩みごとがあって何も手につかない」

そんなふうに感じることはありませんか?

もしかすると、それは左脳の感情のせいかもしれません。

悩みグセは、一度困りごとがあると延々とそのことを考えてしまったり、すでに起こったことをいつまでも考え続けてしまうなど、日常生活に支障をきたすおそれのある現象です。

すぐ忘れても問題ないような悩みを脳がしぶとく考え続け、知らず知らずのうちに悩みが増えてしまうのです。

この悩みグセは、左脳の感情が過度に発達し、一度言語処理したことを繰り返し考え続けてしまうという負のスパイラルによって起こります。

まさに、右脳の感情が発達しすぎて「自分のしたいことが分からない」という前回のケースとは真逆で、自分の思考や悩みに必要以上に固執してしまう状態ですね。

悩みグセを解決する方法

あなたには、悩みグセの心当たりはありませんか?

「一度悩むとなかなか立ち直れない」

「悩みすぎて次々に悩みが増えていく」

そんな”悩み”を抱えていたら、ぜひ以下のトレーニングを試してみてください。

悩みグセを解消するきっかけになるかもしれません。

【自分を褒める日記を書く】
・小さなことでも、自分を褒めポイントを書き留めておく
・毎日日記をつけることで、自分を褒めることを習慣づける

この方法は、褒められて気持ちが舞い上がることで思考に良い影響を与える効果があります。

【楽しかったことベスト10を決める】
・過去に経験した楽しかった思い出をベスト10形式で並べる
・過去の楽しかったことを思い出し、現在の感情をコントロールする

この方法は、つらいことが起きたときにマイナスの感情を封印し、気持ちを切り替えられるようになるトレーニングです。

悩みグセは感情のコントロールで解決できる

悩みグセは、左脳の感情が過度に発達し「考えすぎてしまう」ことによって起こります。

しかし、今現在の自分の気分を上げたり、過去の幸せな思い出を掘り起こしポジティブな感情を現在の思考に移行するなど、工夫次第で感情をコントロールすることが可能なのです。

左脳の感情が強いと悩みグセが起こり、気分が沈みがちになってしまいます。

そんなときは、ポジティブな思考を自分の中に呼び起こしてあげましょう。

まとめ

感情をつかさどるのは右脳だと思われがちですが、左脳にも感情を育てる機能があります。

思考に直結するだけでなく、自分の人生をよりよくするための大切な感情であることが分かりました。

しかし、左脳の感情が過剰に発達してしまうと、悩みのスパイラルに陥ってしまうことも。

本記事を読んで、もしあなたが「左脳の感情が発達していないかもしれない」「右脳の感情が発達していないかもしれない」と感じたら、ぜひB-BRAINの脳診断プログラムを検討してみてはいかがでしょうか。

B-BRAINの脳診断プログラムでは、脳科学をもとにあなたの脳を診断。

メンタルコントロールはもちろんのこと、人間関係や仕事でのパフォーマンスでお悩みの方も、自分との向き合い方を知るきっかけになるかもしれません。

自己理解を深めるため、ぜひ脳診断プログラムを試してみてくださいね!

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