左脳と右脳の機能を徹底解説!どちらが良い?それぞれの強みと弱みは?
私たちの脳には左脳と右脳があり、それぞれが違う機能を持っています。分担している役割が異なり、私たちは両方の脳をバランスよく使いながら、日々の決断や行動をしています。
この記事では、左脳と右脳の機能の違いを分かりやすく解説します。また、その機能の違いが私たちの生活にどのような影響をもたらしているかも見てみましょう。
左脳と右脳の機能を知ることで、ものごとの考え方、見方、行動が少しずつ変わってくるかもしれません。
仕事や人間関係の悩みを解決するヒントにもなりますので、自己分析をしてみたい人はぜひ、左脳と右脳の機能について知ってみてくださいね。
左脳と右脳の機能はどう違う?
左脳と右脳の機能は、具体的にどのように違うのでしょうか?
ここからは、左脳と右脳の機能を分かりやすくまとめてみましょう。
私たちは、左脳と右脳の両方を使いながら日々考えたり、発言したり、行動したりしています。
しかし、両方の脳をどれくらいの割合で使っているかは個人差があり、すべての人が左脳と右脳を平等に使えているわけではありません。
そのため、私たちには以下のような悩みが生まれるのです。
・コミュニケーションが苦手である
・空気が読めない
・やらなければいけないことを後回しにしてしまう
・言いたいことをうまく言語化できない
・すぐ感情的になってしまう
左脳と右脳の機能の違いを知ることで、上記の悩みを解決するヒントが得られるかもしれません。
具体的に見てみましょう。
左脳は言語処理や数字を扱う
左脳では、言語処理や数字を扱っています。
ものごとを道筋立てて考えたり、善悪の区別をつけたり、言動や行動が理にかなっているかどうかを冷静に判断したりするのが、左脳です。
言語や数字など、確かな文字やデータとして整理するのが得意なので、左脳の中は常に整理整頓されていると表現されます。
右脳は発想や空間を扱う
一方の右脳は、発想や空間を扱っています。
左脳で扱うのが文字やデータであるのに対し、右脳の機能は明確な文字や言葉で表現できない感性やセンスといった部分を管理しています。
芸術や音楽、空間認知能力など、独創的な感性をもって行動・発言をするのが、右脳です。
ものごとを大局的にとらえ「なんとなく」「感覚で」という基準で行動ができるため、右脳の中はさまざまなアイデアが転がっているといわれています。
左脳と右脳の機能をバランスよく使うことが大切
左脳と右脳の機能を詳しくご紹介してきました。
左脳と右脳は対照的な機能や役割を持っていることから、私たちはどうしても「自分は左脳派かな?」「右脳派のほうが才能がありそう」などと、どちらかに偏って考えてしまいがち。
しかし、左脳と右脳の機能はどちらが良い・悪いではなく、両方をバランスよく使うことが大切なのです。
また、左脳と右脳のどちらかだけが使われることは基本的にないとされ、太い連絡線維によりお互いに機能を補い合っています。
左脳と右脳の機能の違いがもたらす影響とは
左脳と右脳には明確な機能の違いがあります。
では左脳と右脳の機能が違うことで、私たちの生活にどのような影響をもたらしているのでしょうか?
ここからは、左脳と右脳の機能の違いによって起こるメリット・デメリットをご紹介します。
左脳と右脳が機能する割合には個人差があり、よく「左脳派」「右脳派」という言葉が使われます。
左脳と右脳の機能の違いがもたらす影響は、この左脳派と右脳派それぞれの悩みに直結しているかもしれません。
もしあなたが「左脳派だから雑談が苦手」「右脳派だから効率よく行動できない」などと悩んでいたら、ぜひ以下のメリット・デメリットを活かしてみてください。
左脳の機能は論理的思考に影響する
左脳の機能は、論理的思考力に影響します。
左脳は、ものごとを順序立てて論理的に考えることを司っています。
そのため、左脳が機能するとき私たちは冷静に、善悪の区別をつけて、理性的に行動します。
左脳は、特に社会に出て働くようになると活発に使われることが多くなり、私たちの生活や日頃の決断に大きく影響しています。
【 左脳のメリット 】
左脳のメリットは、客観的で冷静な思考を維持できることです。
左脳では、衝動的な行動や感覚で決断するような行動はみられません。
常に何らかの数字やデータをもとに「どういう行動をすべきか」「この考えは正しいか」を考え、感情に流されない決断をすることができます。
【 左脳のデメリット 】
左脳のデメリットは、感情の管理が苦手なことです。
左脳では論理的思考が最優先されるため、相手の表情から気持ちを汲み取ったり、空気を読んだ発言をしたりする総合的な”コミュニケーション力”が低い傾向があります。
感情に流されないことは長所でもありますが、私たちは生きていく上で感情を大切にすべきシチュエーションに直面することがありますね。
左脳を使うことが多いと、自分自身や他者の感情を理解することに乏しくなってしまうのです。
右脳の機能は感性に影響する
右脳の機能は、感性に影響します。
右脳は、左脳のように文字や数字で表現することができないものを管理します。
具体的にはセンスや五感、直観、音楽やアートから得るインスピレーションなど。
右脳は、特に子どもの頃に鍛えておくと才能や可能性が開花しやすいといわれることもあり、乳幼児期の右脳教育が注目されています。
右脳がつかさどる感性は、私たちが目で見たり耳で聴いたりして「美しい」「素晴らしい」と感じることで人生を豊かにしてくれます。
【 右脳のメリット 】
右脳のメリットは、コミュニケーション力が高いことです。
右脳では、言葉や数字で表現できない、いわゆる「目に見えない雰囲気や空気」をつかさどっています。
そのため、非言語的コミュニケーションを含む総合的なコミュニケーション力が高いとされています。
言葉で明確に伝えられなくとも、表情や態度で相手の気持ちを想像できたり、相手の感情に寄り添ったりできます。
【 右脳のデメリット 】
右脳のデメリットは、感情に流されやすいことです。
右脳では、ものごとを整理して考えるよりも「感覚」で受け取る傾向にあるため、明確な善悪の区別や効率を考えることが苦手。
そのため、常に気分で行動したり、そのときのシチュエーションによって意見を変えたりすることもあるかもしれません。
右脳は柔軟であるがゆえ、考えや行動に一貫性がないことが課題となるでしょう。
左脳と右脳の機能はなぜ違う?
左脳と右脳の機能は、明確に分かれています。
では、なぜ脳という1つの臓器であるにもかかわらず左右差があったり、人によって使う割合が違ったりするのでしょうか?
なぜ左脳と右脳に分かれているのか解明されていない
実は、左脳と右脳の機能が分かれている理由については、分かっていないとされています。
左脳と右脳の機能が違うことが発見されたのは、ロジャー・スペリーやマイケル・ガッツァニーガらの研究によるもの。
上記でご紹介した、左脳と右脳の機能に違いがあることが証明されましたが、それがなぜ起こったのかは、人類誕生から現在まで解明されていないそうですよ。
左脳と右脳の機能に優劣関係はない
左脳と右脳の機能に違いがあることをご説明しましたが、それらの違いに優劣はつけられないということを念頭に置いておきましょう。
ご自身が左脳派か右脳派か知ったり、両方の脳をどのようにして使っているか知ったりすることで、セルフマネジメントやストレス管理に役立つことがあります。
しかし「左脳派だからコミュニケーション力が低いんだ」「右脳派だから効率的に行動できないんだ」と劣った部分に着目するのではなく、それぞれの強みを活かすことが大切ですよ。
また、使う割合の少ない方の脳を鍛える方法もありますので、参考にしてみてくださいね。
まとめ
左脳と右脳の機能についてご紹介しました。
左脳と右脳には明確な機能の違いがあり、私たちの生活に大きく影響していることが分かりました。
左脳を多く使っている人と、右脳を多く使っている人では、思考や感性の傾向が大きく異なり、個人差となってあらわれます。
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脳を知って、自分をより深く理解しましょう!