左脳と記憶力の関係は?右脳より劣っている?効果的な鍛え方も解説

この記事では、左脳と記憶力の関係について解説します。

私たちは、日々の生活や学習、仕事などあらゆる面でものごとを記憶しながら生きています。

失敗を次に活かしたり、知識を蓄積しキャリアにつなげたり、危険を察知し安全に生きたりするためにも「記憶する」ことは大切ですよね。

左脳と記憶力がどのように関係しているのか、右脳との違い、また記憶力を向上させるために効果的なトレーニングをご紹介します。

記憶力の向上を目指したい人は、ぜひ参考にしてみてください。

左脳と記憶力の関係は?

左脳は、私たちの記憶力とどう関係しているのでしょうか?

左右脳のうち、左脳は論理的思考や言語処理をつかさどる部分といわれており、記憶力との結びつきも深いとされています。

左脳はインプットした情報を分析し、論理的に整理する役割を担います。そのため、脳内で整理整頓された状態で記憶を保持することができるのです。

しかし、意外にも左脳の記憶力は右脳に比べて劣っています。

左脳と記憶力の関係について、具体的に見てみましょう。

記憶力は右脳のほうが優れている

記憶力は、左脳よりも右脳のほうが優れているといわれています。

記憶をつかさどる「海馬」という司令塔は、左右脳にそれぞれ1つずつあり、大きさや役割も変わりません。

しかし、右脳では左脳よりも膨大な量の情報を一度に記憶でき、また記憶した情報は消えずに残ります。

たとえば、学生時代に歴史の年号を一生懸命覚えても、テストが終わるとすぐに忘れてしまった…ということがありませんでしたか?

しかし、漫画や大河ドラマで見て覚えた情報は忘れにくく、長期的に記憶として保存されていますよね。

この理屈は、一生懸命覚えた作業が左脳の記憶、漫画やドラマで覚えたのが右脳の記憶であることです。

このように、左脳は右脳と比べて記憶が残りにくいとされているのです。

なぜ左脳は右脳より記憶力が弱いのか

左脳の記憶力が右脳よりも弱いのは、左脳の機能や特性が関係しています。

左脳は言語処理や数字を扱うため、何かを記憶する際にも「脳に詰め込む」作業が行われます。そのため情報処理は得意ですが、長く記憶を保持しておくことができないのです。

一方、右脳ではイメージや感覚を扱うため、感情やビジュアル、漠然としたイメージで記憶することができます。

イメージで記憶する右脳は、左脳の数千倍の記憶容量があるとされています。

また、右脳を使ってイメージで記憶することで「考える力」も養われます。

左脳を使った記憶は「詰め込む」だけなので、抜け落ちるのが早いのですね。

私たちは、強烈なインパクトとともにものごとを「考える」ことで、長期的な記憶を留めておくことができます。

左脳の記憶力を鍛える方法

左脳は、右脳よりも記憶力が弱く抜け落ちやすいことを解説しました。

しかし、左脳にも右脳と同じ記憶をつかさどる「海馬」は存在しています。つまり、左脳でも記憶力を鍛えることは可能なのです。

ここからは、左脳の記憶力を鍛えるためにできることをご紹介します。

トレーニングや特定の作業をこなすことで、左脳の機能が鍛えられ、記憶力の向上につながることが期待できます。

それでは、左脳の記憶力を鍛えるために効果的な方法をご紹介していきましょう。

オススメは「脳トレ」

左脳の記憶力を鍛えるには、脳トレが推奨されています。

左脳の担当分野である以下の機能を鍛えるには、脳トレが効果的です。

・言語
・計算能力
・論理的思考
・分析処理

脳トレにはさまざまな種類がありますが、もっとも推奨されているのはクロスワードパズルです。クロスワードパズルは、縦横のマス目に、ヒントを参考にしながら単語を当てはめていくパズル。縦と横でそれぞれ異なる単語を形成するため、縦横で交差しているマス目には同じワードを入れなければなりません。

過去の記憶を振り返りながら遊ぶパズルなので、記憶力の改善にも期待ができるでしょう。

意外と役立つ「料理」

左脳の機能を強化するには、料理も効果的な方法の1つです。

料理といっても、ただ材料を切って好きなように作るだけではありません。

献立を決めて、レシピを検索したり自分で考えたりし、買い出しに行くところから始めます。そして作り終わって、後片付けをするところまでが「脳トレ」としての料理です。

このような一連の作業が脳トレとなり、分析力・計算力・判断力といった左脳の機能をサポートします。

生活習慣も重要

左脳の記憶力を鍛えるには、食事や睡眠などの生活習慣も大切な要素の1つです。

年齢とともに衰えていく記憶力を維持するためには、以下の栄養素が効果的だといわれています。

・魚介類
・ナッツ類
・ベリー類

また、私たちは睡眠中に記憶の整理と定着を行っています。

睡眠のうち、浅い睡眠である「レム睡眠」といわれる時間に記憶が整理され、翌日に定着しやすくなります。

記憶の整理をするためにも、必然的に7~8時間の睡眠が必要になります。

右脳と組み合わせた暗記方法も

左脳の記憶力を鍛えるには、左脳と右脳を組み合わせた暗記方法があります。

右脳がつかさどる「感情」を伴った記憶は、右脳に定着します。

左脳がつかさどる「言語処理」を伴った記憶は、左脳に定着します。

具体的には「嬉しい」「楽しい」という感情とともに記憶することと、何度も繰り返しインプットすることで脳に「重要な情報」「記憶すべき情報」だと認識させることです。

何かを記憶する際「面白いな」「カッコいいな」というイメージや印象を一緒に頭に入れながら、何度も何度もインプットすることで、左脳と右脳の機能を組み合わせた記憶力トレーニングになるでしょう。

右脳を鍛えて記憶力をアップする方法

左脳の記憶力を鍛える方法をご紹介しましたが、根本的に「記憶力を上げたい」とお考えならば、右脳を鍛えることもおすすめします。

理由は、もともと記憶力に長けているのは右脳だからです。

右脳を鍛えることで、総合的な記憶力アップが期待でき、また脳の老化防止にもつながるでしょう。

右脳を鍛える方法、また右脳の記憶力を向上させる方法について、ご紹介していきます。

そろばん

そろばんは、右脳を鍛えるための効率的な方法です。

日本では片手でそろばんをはじくのが一般的ですが、海外では左右脳をバランスよく鍛えるために、両手を使ったそろばんが主流になってきています。

日本珠算教育連盟によると、そろばんの段位が高い人ほど「イメージ」で計算しており、集中力も高いことが分かっています。

また、1つのことに秀でている人ほどイメージ力と集中力が高まり、ひらめきやアイデアなど右脳が得意とする分野の向上にも直結するといわれています。

イメージトレーニング

右脳の記憶力が長けているのは、情報を「イメージ化」することができるからです。「言語化」「数値化」をする左脳と比べて、右脳は記憶力が高いとされています。

そのため、ものごとをイメージ化するトレーニングを重ねることで、右脳の記憶力が高まることが期待できます。

文字や文章を読んだとき、ただ読んで理解するのではなく映像や光景を思い描いたり、イラストやイメージを思い浮かべるようにしてみましょう。

たとえば英単語を覚える際には「英語・日本語」の組み合わせではなく「英語・イラスト」の組み合わせで覚えることで、より鮮明に記憶に残るでしょう。

ピアノ

ピアノは10本の指をフルに活用し、強弱をつけながら鍵盤を押す楽器の演奏です。

左右の手が異なる動きをする上に、目では譜面を読み、脳で理解しながら指を動かすことになります。

この一連の動きが脳の認知機能を活性化し、記憶力や学習能力の向上につながるといわれています。

また、ピアノは創造性やひらめき力、ストレスの軽減など、あらゆる脳の領域を活性化させるといわれています。

読解力や数学力など、左脳がつかさどる部分にも良い影響があるとされる活動です。

まとめ

左脳と記憶力には密な関係性があり、言語的・数字的な記憶をつかさどっていることが分かりました。しかし、実は記憶力が優れているのは右脳。イメージで記憶することで、左脳の数千倍もの容量を保持しています。

左右脳は、どちらかではなく両方をバランスよく使うことが大切。また、自分が左右脳をどのように使っているのか知ることも、パフォーマンス力を上げるために必要不可欠です。

B-BRAINの脳診断プログラムは、あなたが普段使っている左右脳のバランスや割合、思考の特性を診断。

明確に数値化するので、仕事や私生活などあらゆる面で活用することができます。

普段使っている記憶力や鍛え方についてお悩みの際は、ぜひ脳診断プログラムをご検討ください。

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