左脳とストレスは関係ある?原因と対策を知ってストレスから解放されよう

「左脳を使うこととストレスが関係している」

もしこのような話を聞いたら、あなたは驚くのではないでしょうか。

左脳は「ストレス脳」と呼ばれるほど、私たちにストレスを感じさせやすい性質を持ちます。

昨今、幼児教育の分野でも「右脳教育」「右脳の活性化」が話題になっており、幼児期のうちに右脳を育ててあげることが大切だ、なんていわれることもありますね。

この記事では、左脳がどのような形でストレスに関係しているのか、また左脳がストレスを感じやすいのはなぜなのか、掘り下げてみたいと思います。

原因と対策を知ることで、日常のストレスを軽減させることができるでしょう。

左脳とストレスは関係している?

左脳とストレスがどのように関係しているのか見ていきましょう。

まず、左脳のはたらきから簡単に解説します。

左脳は、脳の中で「論理的思考」「数字やデータ」「言語処理」をつかさどる部分です。

私たちの左脳は3歳ごろから育ち始め、空気を読んだり善悪の区別をつけたりすることを学習します。

この左脳の機能が、ストレスを溜めやすい状態に直結しているという見解があるのです。

どのような場面で、左脳がストレスを感じやすいのか見てみましょう。

知能やスキルの向上を目指すと左脳を酷使する

知能を伸ばしたり、スキルを身につけたりするために努力することで、私たちは左脳を酷使しています。

脳を使って能力を高めたり、何かを達成したりすることは良い影響・結果が期待できます。

しかし左脳を酷使したり、偏って使いすぎたりすると、左右の脳のバランスが崩れ、ストレスにつながりやすくなるのです。

特に現代の子どもたちは、学校の勉強以外に習いごとやスポーツ、音楽など多くの教育活動に触れることが多くなってきました。

よりよい未来のために多くの教育を受け、努力を強いられることで左脳を酷使し、ストレスを感じやすいのです。

デジタル機器の使用によって左脳が刺激される

デジタル機器を使用することで左脳が刺激され、ストレスを感じやすくなることがあります。

デジタル機器やSNS、メディアの視聴は、視覚的な刺激や論理的な問題解決を求めるコンテンツがあり、左脳を刺激します。

また、デジタル機器の画面を見ることに集中すると、眼球が一点を凝視することになり、ここでも左脳を酷使することになるそうです。

このように左脳を刺激する機会が多いと、ストレスを感じやすくなります。

競争社会を生きることで左脳が活性化される

競争社会を生きる上で、個々が成功や目標達成を目指すためにあらゆる技術を身につけたり、学業成績を上げたりすることは必要不可欠ですよね。

これらの教育ではアートやクリエイティビティよりも、合理性・効率を重視したアウトプットがなされます。

そのため、私たちは無意識のうちに左脳ばかりを使っている可能性があるのです。

「本当にやりたいことがあるけれど、安定した職業に就かなくてはいけない」

「夢があるけれど、現実的ではないから会社員にならなくてはいけない」

こういった自分の感性を制御し「正しく」生きようとする状態が、ストレスを引き起こしやすくなります。

左脳を使いすぎるとなぜストレスを感じる?

ここまでで、左脳を使いすぎるとストレスを感じやすくなるというお話をしました。

では、なぜ左脳を使いすぎたり刺激しすぎたりすると、ストレスに直結するのでしょうか?

それは、主に以下の3点が挙げられるでしょう。

・感情が制約されるから
・社交性が制約されるから
・創造性が制約されるから

上記はいずれも、私たちが他者と交流し思いを通わせ合いながら生きていく上で大切な要素です。しかし、左脳を使いすぎることで感情・社交性・創造性の発達が阻まれ、精神面でストレスがかかりやすくなってしまいます。

上記3点が私たちの人生でどれほど大事なのか、また左脳を使いすぎることでどのような影響があるのか、見てみましょう。

感情が制約されるから

左脳を使いすぎると、感情が制約されることがあります。

左脳は論理的思考や合理的思考をつかさどる脳であり、左脳によって決定されるものごとは感情や私情に影響されません。

「どうしたいか」ではなく「どうすべきか」で判断するのが左脳の役割なので、左脳を使いすぎることで「自分が何をしたいのか」わからなくなってしまう可能性があるのです。

自分の感情を受け止め表現すること、また他者の感情を汲み取ることは、右脳の役割です。

左脳ばかり使って右脳の機能が育たない場合、感情に無頓着な状態が慢性化してしまいます。

そして、ストレスにさらされていることに気づかないまま「正しい選択」をしようと頑張りすぎてしまう可能性があるのです。

社交性が制約されるから

左脳を使いすぎると、社交性が制約されることがあります。

左脳では合理性を重視した思考や決断が行われるため、自分の感情を表現したり、相手の意図を汲み取ったり空気を読んだりすることが苦手です。

そのような「社交性」をつかさどるのは右脳なので、右脳のはたらきが弱いと必然的に社交性やコミュニケーション力が衰退することにつながります。

左脳を使いすぎてしまうと、対面コミュニケーションよりも「社会的に正しいこと」「常識的なこと」を優先して行動するようになります。

他者とのかかわりが苦手になることで、生きづらさやストレスを感じやすくなるのです。

創造性が制約されるから

左脳を使いすぎると、創造性が制約されることがあります。

創造性とは、右脳の得意分野とされているクリエイティビティや新しいアイデアを生み出す力のこと。

左脳ばかり使っていると、私たちは正しいやり方や安定した生き方に安心感を覚えるようになり、斬新なアイデアや新しい視点を持つことをやめてしまいます。

凝り固まった生き方に固執してしまうことで、知らず知らずのうちにストレスを抱えやすくなってしまうでしょう。

左脳の活性化によりストレスを感じたときの対処法

左脳を使いすぎることでストレスを感じやすくなってしまった場合、気づいたときに対策を行うことが重要です。

左脳の機能が強い人や強くなっているときには、右脳の「感性、感情、創造力」が鈍くなっていて、効率的な思考を凝らしたり結果を求めたりしてしまいがち。

ストレスを感じているにもかかわらずその状態を続けてしまうと、心に悪い影響があったり、ストレスが悪化したりするおそれがあります。

左脳はもともと「ストレス脳」と呼ばれていますから、左脳のはたらきが強いと感じたら、左右の脳をバランスよく使う意識をしてみましょう。

今すぐにできる対処法を、以下にてご紹介します。

マインドフルネス(瞑想やヨガ)をする

左脳の活性化によりストレスを感じたときは、マインドフルネスをしてみましょう。

マインドフルネスとは「自分の気持ちを客観視して、今この瞬間に意識を向ける」という行動のことです。具体的には瞑想やヨガなどが挙げられ、アメリカ心理学会でストレス軽減への効果が証明されました。

ストレスを感じたとき、沸き上がる興奮した感情に飲み込まれずに、今自分に起きていることを客観的に見てみてください。善悪の判断や反省などはせず、あくまで自分に起きたことを遠目に見るようなイメージです。

ストレスを無理に受け入れるのではなく、ストレスを感じている自分ごと受け入れることを意識しましょう。

感情を書き出す

左脳の活性化によりストレスを感じたときは、感情を書き出してみましょう。

左脳が使われすぎていると、私たちは自分の感情に無頓着になっていることがあります。

感情は右脳で管理されていますが、左脳重視になっていると、自分の感情を抑えつけて合理的に結論付けようとしてしまいます。

ストレスを感じている自分の感情や気持ちを紙に書き出し、あとから読み返すことで、自分に起きたことを客観視できるようになります。

ストレスを感じている自分を客観視することは、前述したマインドフルネスにも共通する方法です。

大切なのは、ストレスをどうにかしようすることではなく、ストレスや不快な気持ちを受け入れ、ストレスを感じる自分を認めることです。

自分と向き合う

左脳の活性化によりストレスを感じたときは、自分と向き合うことを意識してみましょう。

脳内科医の加藤俊徳先生によると、私たちの脳は常に成長しようとしているそうです。

しかし、ストレスを感じることで脳の休め方が分からなくなったり、外部に安らぎを求めたりしてしまいます。

しかし、実際に脳のストレスから解放される方法は「自分自身の脳を成長させること」だと加藤先生は話されています。

具体的には、自分が本当は何をしたいのかじっくり考えたり、将来の夢や目標を書き出したりすることです。

上記のような自分の意思や希望は、本来右脳で育つはずのもの。それが、左脳重視になってしまうことで忘れ去られてしまっています。

書き出してみると、

「自分は本当はこういうことがしたかったんだ」

「自分はこういうことを我慢していたんだ」

と、今まで抑えつけられていた思いが呼び起こされるかもしれません。

自分と向き合うことで、それ自体がストレス解消法となっていくでしょう。

まとめ

左脳が活性化することで、私たちはストレスを感じやすくなるというお話をしました。

左脳は「ストレス脳」と呼ばれるほど、私たちがストレスを感じるときに深くかかわっています。

左脳を使って生きることは、仕事をしたり目標を達成したりするのに大切ですが、酷使しすぎるとストレスに直結します。

左右の脳をバランスよく使うことが重要であり、左脳の活性化によりストレスを感じたときには、右脳がつかさどる「自分の意思」や「感情」を呼び起こす活動が必要でしょう。

B-BRAINの脳診断プログラムでは、あなたがストレスを感じやすい状態になっているかどうか、左脳・右脳に偏った思考になっているかどうかを診断します。

もしストレスを感じやすくなっていたら、無意識に左脳を酷使してしまっているかもしれません。

自分の脳を知ることで、セルフケアができたり仕事のパフォーマンスが上がったりすることが期待できます。

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