私たちの脳には、左脳と右脳があります。私たちは両方の脳を使って日常の行動を起こしたり、決断をしたりしています。しかし、全員が左右の脳を完璧に使い分けているわけではなく、左右差や個人差があるのが事実です。

この記事では、左脳タイプと右脳タイプの特徴や強み・弱みを解説するとともに、自分が左脳タイプか右脳タイプか診断する方法をご紹介します。

自分が左脳タイプが右脳タイプが知り、またそれぞれの特徴を把握することで、学業や仕事でのパフォーマンスが上がったり、より自分を魅力的に見せられたりできるようになるでしょう。

左脳タイプの特徴・強み・弱み

左脳タイプとは、両方の脳のうち左脳のはたらきが強かったり、左脳を多く使ったりするタイプをいいます。

左脳タイプでも、右脳を一切使わないということはありません。主に左脳を使って行動することが多いですが、右脳も補完的に使って行動しています。

左脳は主に「理性」や「論理」を用いて考えるのが特徴なので、3歳ごろから少しずつ育っていきます。

左脳タイプの特徴

左脳タイプの特徴は、以下のようなものがあります。

・数字に強い
・分析が得意である
・論理的に考える
・感情に流されにくい
・几帳面である

左脳では論理的思考をつかさどっているため、ものごとの道筋を立てて整理しながら考えることを得意としています。几帳面で、合理的に考えることを好むでしょう。

その場しのぎの判断や行き当たりばったりの行動を嫌い、どんなことも計画を立ててきっちり行動するのも、右脳タイプにはない特徴です。

左脳タイプの強み

左脳タイプの強みは、どんなときも冷静で客観的にものごとを見ることができる点です。

知識や考えを脳内で整理し、合理性を重視した決断を下すのが得意なので、判断力に長けている点も長所であり、周囲から頼りにされる理由にもなっています。

また、几帳面で考えが整理された状態を維持することが得意なので、誰に対しても分かりやすく説明をすることに長けています。

商談やプレゼンをさせれば、右に出る者はいないでしょう。

左脳タイプの弱み

左脳タイプの弱みは、几帳面で計画性が高いがゆえ、予期せぬトラブルや急な環境の変化に弱い点です。

タスク管理やスケジュールを立てることは得意ですが、何らかの事情で立てた計画が崩れてしまった場合、打開策がなく八方ふさがりになってしまうリスクがあります。

論理的思考をベースに賢く決断できるのは左脳の強みですが、より柔軟に行動できるようになるには、右脳の力が必要なのです。

右脳タイプの特徴・強み・弱み

右脳タイプとは、両方の脳のうち右脳のはたらきが強かったり、右脳を多く使ったりするタイプをいいます。

左脳タイプと同様に、右脳タイプも左脳をまったく使わないということではありません。右脳を使う割合が大きいだけで、左脳も補完的に使っています。

右脳は主に「感覚」「本能」を用いて行動するのが特徴なので、私たちが生まれたばかりの頃は右脳を使って行動しています。

右脳タイプの特徴

右脳タイプの特徴は、以下のようなものがあります。

・記憶力がすぐれている
・美的センスが高い
・人の気持ちを察するのが得意である
・感情表現が豊かである
・勘がするどい

右脳では感覚や記憶をつかさどっているため、直感やセンスを頼りに行動・決断することを得意としています。

よって、右脳タイプの人は直感にすぐれていて、人の気持ちを汲み取ることが得意でしょう。

計画を立てていないことでも臨機応変に行動を変えながら、ストレスや変化を上手に管理できるのも、左脳と異なる部分です。

右脳タイプの強み

右脳タイプの強みは、どんなときも柔軟で感覚にすぐれた行動や決断ができる点です。

急な予定変更や変化に見舞われても慌てることなく、その場その場に合った行動を瞬時にとることができるため、いざというときに頼れるタイプでしょう。

左脳が細かな部分まで綿密に計画を立てるのに対し、右脳はものごとを大局的に把握するのが得意です。

右脳タイプの弱み

右脳タイプの強みは、論理的思考力が不足している点です。

感覚やセンスに長けていて、ものごとの全体像を把握するのが得意な右脳タイプですが、本能や感情に流されやすい部分があります。

やりたいことがあっても、後先のことを考え自分自身にストッパーをかけたり、冷静に、そして客観的に考え直す力が右脳タイプには必要でしょう。

左脳タイプ・右脳タイプの診断方法

自分が左脳タイプなのか右脳タイプなのかは、何も使わずに診断することができます。

しかし、大前提として左脳タイプも右脳タイプも両方の脳を使っているということを理解しておかなければなりません。

あくまで、左脳タイプは左脳を使うことが多く、右脳タイプは右脳を使うことが多い、という認識を忘れないようにしましょう。おおよその目安として考えるのに最適ですよ。

二択クイズで診断する方法

左脳タイプか右脳タイプか診断する方法には、二択クイズがあります。

心理テストの要領で各問いに答えていくだけで、左脳タイプか右脳タイプかが分かります。

さっそく挑戦してみましょう！

・初対面の人を覚えるときにポイントとなるのはどちらですか？
A. 名前
B. 顔

・新しい曲を聴くときはどちらに注目しますか？

A. 歌詞
B. メロディー

・ものごとを考えるときはどうしていますか？

A. 熟考する
B. 直感で決める

・メモをとるとき落書きすることが多いですか？

A. はい
B. いいえ

・人からの評価が気になりますか

A. 気にならない
B. 気になる

以上5つの二択クイズでAの回答が多ければ多いほど左脳タイプ、Bの回答が多ければ多いほど右脳タイプといえます。

二択なので迷うことなく答えやすいところが、挑戦しやすい診断方法ですね。

指を組んで診断する方法

左脳タイプか右脳タイプか診断する方法には、指を組んだ状態を見る方法があります。

この方法で診断できるのは、ものごとを「インプット」する際にどちらの脳を使っているかです。

では、祈るポーズのように指を組んでみて、どちらの親指が上に来るかをチェックしてみてください。

右手の親指が上に来る人は、インプットする際に左脳を使っています。情報や知識を頭に入れる際、論理的に捉えて脳で整理するタイプでしょう。

一方、左手の親指が上に来る人は右脳を使っています。インプットする際、細かな情報を気にせず大枠で捉えるタイプでしょう。

腕組みをして診断する方法

左脳タイプか右脳タイプか診断する方法には、腕組みをする方法があります。

この方法で診断できるのは、ものごとを「アウトプット」する際にどちらの脳を使っているかです。

では、考えるポーズのように腕を組んでみて、どちらの腕が上に来るかをチェックしてみてください。

右腕が上に来る人は、インプットした情報や知識をアウトプットする際に左脳を使っています。頭の中にある情報や知識を発信する際、論理性や合理性を重視するでしょう。

一方、左腕が上に来る人は右脳を使っています。アウトプットする際、言葉や数字を用いず感覚で伝えることが多いでしょう。

まとめ

左脳タイプと右脳タイプについて解説し、それぞれの特徴や強み・弱みをお伝えしました。また、今すぐにできる左脳・右脳の診断方法もご紹介しました。

自分が左脳タイプか右脳タイプか知ることは、自身の思考や行動のクセ、パターンを把握するのに役立ちます。しかし、今回ご紹介した診断方法はご自身でトライできるものであり、専門的なものではありません。

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ご自身の脳や思考について深く知ることで、より人生や生活を充実させましょう。