「右脳」「左脳」どんな役割がある?脳の活かし方を徹底解説!

「右脳」「左脳」という言葉はよく耳にしますよね。

思考や行動の癖や特徴を読み取ることができる、「右脳」「左脳」という言葉ですがそれぞれにどのような特徴があるのでしょうか。

聞き慣れた「右脳」「左脳」という言葉ですが、普段の生活に活かせている人は少ないはずです。

本記事では、「右脳」「左脳」の役割や特徴から、「右脳」「左脳」を生活レベルで活かしていくための方法、また「バランス型」という分類についても解説します。

ぜひ最後までご覧ください。

右脳の役割は何?

左右で対照的な役割を果たす「右脳」と「左脳」。

まずは、「右脳」の司る力を見ていきましょう。

直感力

あれこれと考えを巡らせるより、「これだ!」と感覚的に判断する力です。

ひらめきやインスピレーションに関わる部分です。

考えるよりも先に身体が動くというのは、右脳的と言えるでしょう。

空間認知力

物事を部分的に細かく見るというよりは、全体的に捉えることに関わる力です。

視覚的な情報処理にも関わります。

芸術的能力

創造的な発想を持ち、それを表現する力です。

音楽や絵画のような芸術分野で発揮されます。

感情を読み取る力

イメージ力とも言えます。

他人の行動や表情から感情をイメージする力です。

左脳の役割は何?

次に、「左脳」の役割を見ていきましょう。

「右脳」との違いはどのように見られるでしょうか。

言語・数字に関する処理能力

言語の理解や数字などの情報を処理する力です。

読み書きや計算の能力にあたります。

正確性が求められる分野です。

論理的思考力

データを分析するなどして、物事を論理的に考える力です。

一つ目に挙げた、言語・数字に関する処理能力にも関連があると言えます。

感情より論理という性質です。

詳細な情報を読み取る力

物事を全体的に大きく捉えるというよりは、細部に着目して詳しく情報を掴む力です。

右脳優位型と左脳優位型の特徴

「右脳」「左脳」それぞれの役割を見てみると、「右脳」の直感と「左脳」分析というようにそれぞれ真逆の分野を司っていることがわかりますよね。

「右脳」「左脳」は両方機能しているものの、どちらかが優位になっていることがほとんどです。

「右脳」の性質が優位か、「左脳」の性質が優位かは人によって異なります。

その違いが性格や行動パターンに表れることがあります。

「右脳優位型」と「左脳優位型」に分けて特徴を見てみましょう。

「右脳優位型」の人の特徴

「右脳優位型」の人は、右脳の司る領域を強みに持ちます。

直感力が優れていて、「これだ!」と決めたものに向かって進んでゆきます。

考えるよりも感じることが大事という感覚を持っていて、楽観的なところもあるでしょう。

想像力・想像力がともに長けていてその力を活かして芸術的な側面で活躍することも可能です。

また、人の気持ちを想像することも得意で、論理より感情に寄り添った行動や判断をすることが多いです。

「左脳優位型」の人の特徴

「左脳優位型」の人は、左脳の司る領域を強みに持ちます。

論理的な思考で物事を客観的に捉えることができます。

また、見通しを持って行動したり筋道だった話したりすることができるので、コミュニケーションを通して信頼を得られます。

情報や数字に強く、分析的で感情より論理を重視して行動する傾向があります。

バランス型の特徴と強み

「右脳優位型」「左脳優位型」の特徴を解説しましたが、「自分は断然こっちだ」という人もいれば、「どちらとも言えない…」という人もいることでしょう。

どちらの傾向も同じように感じるという人は、両方のバランスが取れた「バランス型」かもしれません。

「バランス型」には強みがあるのです。

「右脳」「左脳」は働きがどちらかに偏りすぎると、紹介した特徴が強く出過ぎてしまうことがあります。

例えば、「右脳」の性質が強く出過ぎてしまうと、直感に頼った選択ばかりになり計画性がなくなってしまうというようなことがあるかもしれません。

「左脳」の性質が強く出過ぎてしまうと、論理的な思考に偏り、冷たい人という印象を与えてしまうかもしれません。

「右脳」「左脳」それぞれが持つ特徴は、過度に出てきてしまうと困難を引き起こしてしまうこともあるのです。

その点、「バランス型」の人は、「右脳」「左脳」の良さをちょうどいい具合で合わせ持つ、最も良い状態と言えます。

バランスが大切!右脳と左脳の整え方

「自分は『右脳』『左脳』どちらかに偏っているかもしれない…」

という人も大丈夫です。

脳の働きは、生まれ持ったまま変わらないのではなく、使い方で変えることができるのです。

バランスの良い状態を目指して、「右脳」と「左脳」を整える方法を紹介します。

1.クリエイティブな活動と論理的思考を組み合わせる

一つ目に紹介する方法は、「右脳」の特徴を活かしたクリエイティブな活動と、「左脳」の特徴を活かした論理的思考を組み合わせる活動をすることです。

例えば、「こんな絵を描きたい!」とひらめきを得たら、完成図を思い描きます。

「右脳優位型」であれば、ここから思いつくままに描き進めていくことでしょう。

ここで、「左脳」的な論理的思考を取り入れます。

「明るい色の効果を出すためにここには敢えて暗い色を使おう」

のように、〇〇だから〜〜というような思考を取り入れながら制作活動に取り組むことで、「右脳」と「左脳」の働きのバランスがとれてきます。

思いのままに書き進めるのも良いですが、

「いつまでに完成させるために今日はここを徹底的に描き込もう」

などと細部にこだわったり、計画性を持って取り組むのもよいかもしれません。

「左脳優位型」で直感的なひらめきがないという人は、模写でもよいです。

慣れてきたら思いのままに進めるというように、スモールステップで大丈夫です。

繰り返すことで、これまでの自分とは違う脳の使い方を感じられることでしょう。

2.マインドフルネスや瞑想で脳を休める

バランスよく「右脳」と「左脳」を活かすことを一つ目に挙げましたが、二つ目に挙げるのはどちらも休めることです。

「右脳優位型」の人は無意識にひらめきやインスピレーションを探していたり、「左脳優位型」の人は無意識に論理的な思考を繰り広げているということがあります。

そこで、マインドフルネスや瞑想を生活に取り入れてみましょう。

呼吸のみに集中したり、意識を「今、ここ」に向けることで、無意識な脳の働きを休めることができます。

「無になる」と言いますが、初めはなかなか難しいものです。

無意識のうちに脳を働かせてしまっていることに気づくことから始めましょう。

静かに内側に向かうことで、自分の思考の癖もわかって新たな発見が得られます。

3.とにかく身体を動かす

3つ目に挙げるのは、身体的な運動をすることです。

スポーツなど、身体を動かすときは考えることが追いつかないという感覚がありますよね。

もちろん、戦術的な思考が必要なスポーツもあるので、ここでの運動はランニングやジョギングといったものです。

自分のペースでただ身体を前へ進めることだけに集中するのは、マインドフルネスと共通するところがあります。

あれこれと思いついてしまったり、考えてしまったりする脳を身体を動かすことに集中させて「右脳」「左脳」のバランスを整えるのです。

バランス型の能力は?

「右脳優位型」「左脳優位型」それぞれに強みがあることを解説しましたが、「バランス型」は右脳左脳の両方の強みを持ち合わせとても安定感があります。多様なスキルを活用して状況に合わせて柔軟に対応ができる能力です。

どんな能力として発揮されるかみていきましょう。

創造力×論理的思考

新しいアイデアを、具現化することができます。

「こうだったらいいな」を理想で終わらせずに、どうしたら可能になるか論理的に考えを持つことができるので実現に向かえるのです。

直感×見通し

ひらめきやインスピレーションをキャッチしつつ、分析力の高さで計画を立てて物事を進めていくことができます。

バランスの良い使い分けができることで、活躍の幅が広がります。

感情×表現

感じることだけに止まらず、言語能力を活かして、適切に表現できる強みもあるでしょう。

文学的な舞台で活躍することもあるかもしれません。

全体×詳細

物事を全体的に見て概要を捉える能力と、細部にこだわって詳細を見つめることができる能力を合わせ持ちます。

このような能力を持っている人は、チームのリーダーや調整役、ファシリテーター役に最適でしょう。

チームとして全体を捉えながら、チームを構成する一人一人を見て適材適所に配置する、サポートしまとめるということができるかもしれません。

まとめ:「右脳」と「左脳」バランスよく使おう

「右脳」「左脳」の役割や特徴、そしてそれぞれのバランスが重要だということを知っていただけたでしょうか。

「右脳」「左脳」の傾向は個性であり、強みです。

バランスが大事といっても、ちょうど半分ずつがベストというわけではありません。

バランスにも個性があり、紹介したバランスを整える方法を試していただく中で、自分にとって心地よい「右脳」「左脳」の比率を探してみてください。

皆さんがより自分の能力や強みを活かせることを応援しています。