右脳が疲れるとどのような症状になる?右脳の働きや脳疲労の原因・回復法を解説

脳は、右脳と左脳が役割をもってそれぞれ違う働きをしています。

ネット社会になった今、脳は無意識のうちにダメージを受けています。今回は、脳の働きについて右脳を中心に解説し、脳疲労や対処法に関しても詳しく紹介します。

本記事を見て、無理をしすぎない生活を心がけましょう。

脳について知ろう

脳には右脳と左脳がありますが、それぞれ全く違う働きをしています。右脳タイプが視覚的・イメージなどの情報を処理することに対し、左脳タイプは文字や数字から処理を行います。それぞれの特徴を教科で表すと、右脳は美術や音楽・左脳は数学・理科です。

一般的には、右脳の働きが左脳より活発でないほうが多いといわれています。

今回は、右脳の働きや右脳が疲れているときのサインについて詳しく説明します。

右脳の働き

感覚や直感・空間認識に優れている右脳は、主にイメージや画像・映像の認識の処理を担当しています。そのため、空間把握や人の顔を認識することが得意で、共感力も高いので音楽やアートの理解に優れています。

右脳が働いている時の特徴としては、以下のようなものが挙げられます。

  • 全体把握力が高い
  • 大きい筋肉を動かす
  • 空間認知能力に優れている
  • 感覚に反応する
  • 危険なことからの回避行動
  • 感情的になりやすい
  • 独自の視点・考えを持っている

右脳と左脳をバランスよく働かせることがベスト!

大人になってから右脳と左脳のバランスよく機能している方は、あまり多くありません。脳は、身体の低下した部位を補う習慣があります。そのため、バランスが崩れていることに気づきにくいです。

右脳と左脳をバランスよく働くことで、日常生活において効率的で創造的な活動をしやすくなります。感覚的な右脳に対し論理的な左脳のバランスが取れていると、情報処理の効率が上がり、理論的で創造的な思考が実現できます。仕事や私生活のトラブルの問題解決力も向上することで、生活の効率的なパフォーマンスを発揮できます。

また、右脳と左脳のバランスは、ストレスのコントロールにも関係しています。そのため、日頃からストレスを感じにくくなったり、ストレスフルな状況でも冷静に対応できるようになったりします。

右脳が疲れた時に起こる症状

右脳の機能が低下すると、左半身の感覚が鈍くなります。右脳が疲れ、機能が低下した時に身体に現れる症状を紹介します。以下の症状がある場合は、主に右脳が疲れている可能性が高いです。自身でチェックをしてみて、1つでも当てはまるものがあれば脳をリラックスさせるように心がけましょう。

  • 姿勢が悪い
  • よくいろんなものにぶつかる
  • 相手の感情を察することが苦手
  • アレルギーが多い・風邪をひきやすい
  • おなかの調子が悪くなりやすい
  • 血圧が高め

右脳を活発に働かせる方法

多くの人は、右脳の機能をあまり働かせていないといわれています。左脳と比べても100倍の記憶力がある右脳をもっと活性化させることで、いいことはたくさんあります。

右脳を活性化させるための方法を2つ紹介します。

絵を見る

右脳は視覚に過剰に反応し、共感力が優れています。そのため、絵をボーっと見るだけでもリラックスして、集中できます。また、温かみのある色彩では、安らぎを与えるため脳だけでなく心も落ち着く効果があるといわれています。

音楽を聴く

音楽を聴くことも脳の活性化に役立ちます。おすすめは、BGMになるような音楽を選ぶことです。日本語の曲で音楽を聴くと、歌詞につられて左脳が反応してしまう可能性が高いです。そのため、海外の音楽や歌が入っていない曲を選ぶと右脳が反応し、活性化し始めます。別のことをしながら聞くだけでも効果があるため、ぜひ試してみてください。

「脳疲労」の現状

脳疲労とは、急激にたくさんの情報が入ってくることで、脳の情報処理が追い付かなくなる状態を指します。「脳疲労」の状態になると脳内で炎症を起こし、全身の機能がうまく働かない状態になります。そのままにすると、自律神経疾患症の症状などが現れ、肥満や生活習慣病、うつ病につながるケースも少なくありません。ちょっとした症状でも、身体の異変に気付いた時には、そのままにせず自分の身体をいたわりましょう。

脳疲労の原因

脳疲労になりやすい原因はあるのでしょうか。

代表的なものにスマホの使い過ぎ、睡眠不足、精神的ストレスが挙げられます。

この3つの原因について詳しく解説していきます。

スマホ・パソコンの使い過ぎ

スマホ・パソコンの使い過ぎは、脳疲労につながる原因の一つです。

インターネットの普及に伴い、SNSやチャットなどのコミュニケーションなどを通じて大量の情報を得られますが、脳が視覚で受け取る情報が大量になってしまい処理が追い付かず疲労に繋がります。仕事でパソコン作業を行い、合間で休憩としてSNSを見るなどは、実は脳の疲れを増幅させているということです。

近年、スマホ脳といわれるほど問題視されていることですが、スマホやSNS自体が悪いものというわけではありません。過度にならないように適切な距離を保つ必要があります。

睡眠不足

脳疲労の原因には、「睡眠不足」も挙げられます。

睡眠にはレム睡眠とノンレム睡眠があり、ノンレム睡眠といわれる深い眠りのときに脳は休んでいます。睡眠が十分でないと、脳の疲れが蓄積されていきます。また、レム睡眠も脳波が浅いですが、日中に大量に入ってきた情報を精査するために必要な睡眠です。朝すっきり起きれた日は、レム睡眠とノンレム睡眠の両方をしっかり取る必要があります。

精神的ストレス

精神的ストレスは、脳疲労の原因はもちろん、脳の疲労を促進するといわれています。プライベートや仕事のなかでの人間関係や多忙なスケジュールは、無意識の中でも脳に大きなストレスを与えています。精神的ストレスはうつ病だけでなく、体調不良や睡眠不足、自律神経の乱れを引き起こす可能性があります。

脳疲労に気づいたときに心がけたい回復法

脳疲労は、心身にダメージを与え疲労の悪循環を招きやすいです。少しでも脳の疲れの症状が現れたら無理をせず、適度な休憩が必要です。

今回は、脳疲労に気づいたときに実行しやすい回復法を紹介します。ライフスタイルに合わせて取り入れてみてください。

細めな休憩をとる

パソコン作業やスマホの見すぎは、脳の疲れにより情報処理能力が低下し、効率がさらに悪くなります。理想は、1時間につき5分程度の休憩をすることです。仕事のため時間が難しい方は、「飽きた」と感じたら少しでも休憩を取ることを心がけましょう。

ネットに触れない時間を作る

脳疲労に効果的なことは、「デジタルデトックス」です。毎日の取り組みとしては厳しいですが、ネットを触らない日や時間帯を作ることがおすすめです。欲しい情報をネットに頼らずに人と話してみたり、紙の資料で調べてみたり、散策してみたりすることで、自然と五感を使えるようになり、脳疲労を軽減させ、活性化することにも繋がります。

何も考えない時間を作る

1日の中で何も考えない時間を作ることも、脳疲労にならないための回復法です。「瞑想」「ヨガ」など、全く何も考えずに意識を一手に向けることで脳がリラックスできます。意識すればするほど他のことを考えてしまう方は、「散歩」がおすすめです。なるべく信号などがない場所だと、目の前の道のことに集中でき瞑想のような状態になれます。

まとめ

現代社会のなかでは、脳に負担をかけるきっかけがたくさんあります。

脳疲労の状態を続けると心身に影響し、病気のリスクが高くなります。忙しくて余裕がない時ほど、脳の疲労も溜まっています。疲れを感じたら、十分な休憩を取ることで作業効率が上がります。余裕のある生活を心がけましょう。