脳診断にはさまざまな方法やタイプがあります。中でも男女で結果が異なるといわれており、それぞれの特徴や得意不得意があります。男女の脳はそれぞれどう異なり、どのような特徴を持っているのでしょうか。

意外と知らない男女脳の違いやその理由、そして「右脳」と「左脳」を男女に当てはめることができるのか、徹底解説していきましょう。

脳診断の結果が男女で変わる理由は？

（画像引用：Canva）

脳診断の結果は、男女で変わるといわれています。男女では脳の構造が異なり、脳診断を受けると、それぞれの特性によって結果が出るからです。

それでは、脳診断の結果が男女で変わるメカニズムはどのようなものなのでしょうか？ここからは、脳診断の結果が男女で変わる理由を具体的に解説していきます。

男女の役割は太古から明確に分かれていた

脳診断の結果が男女で変わるのは、太古から男女の”役割”が明確に違っていたからです。

数百万年前の人類は、男性が狩りで獲物を捕らえ、女性が獲物を調理するために待っているのが主な役割だったといわれています。

男性は大きな動物を相手に、命を懸けて獲物を捕らえなければならなかったため、狩りという仕事に集中しなければなりませんでした。

一方の女性は、男性たちが獲物を獲ってくるのを集団で待機していたわけですが、その女性コミュニティの中で大事なのが「仲良くすること」でした。

そのため、女性はその場にいる人と円滑にコミュニケーションがとれるよう、表現力や共感力を磨いてきたといわれています。

上記によって、男性と女性の基本的な性質がつくられたという見解が存在しています。

男女差ではなく個人差もある

脳診断の結果が男女で変わるのは、必ずしも男女差ではなく、個人差が大きいという見解があります。

男女の脳には一定の「性差」がありますが、その差を根拠に「男性はこう、女性はこう」と断定することは難しいことがあります。私たちは男女という性別に分類されている以前に、1人の人間だからです。

また、脳は社会や教育の影響も強く受けるため、大人になってから思考が変化することも考えられます。

脳診断を受ける際には、あくまで今現在の脳タイプが分かることを念頭に置き、意識や訓練によって脳タイプが変わることも認識しておきましょう。

男女の脳はどのように違う？それぞれの特徴は？

（画像引用：Canva）

脳診断の結果が男女で変わるのは、男女の脳にそれぞれの特性があるからです。ここからは、男女の脳がどのように異なっているのか、それぞれの強みや弱みについて解説していきます。

男性脳と女性脳では根本的な部分で差が生じていることがあり、脳のメカニズムによって男女間でのすれ違いやケンカの原因になるという見解があります。

では、男性脳と女性脳それぞれの特徴を見てみましょう。

男性脳の特徴

男性脳の特徴は、主に以下の通りです。

• 論理的思考力が高い
• 1つのことに集中しがちである
• 感情的になることが苦手である

男性は、女性と比べて論理的に考える傾向があり、女性にとっては日常的なことでも「無駄だ」と考えることがあります。たとえば、男性は女性のおしゃべりに対して「オチがない」「結局何が言いたいの？」と思うことがあるのではないでしょうか。

男性は1つのことに集中する傾向があるため、女性のおしゃべりの中で話題があちこちに飛んだり、結論が分かりにくかったりすると、音声認識機能がオフになってしまうことがあるそうです。

自分にとって大事なことに集中することで、自分や大事なものを守ろうとする狩猟本能が影響しているともいわれています。

女性脳の特徴

女性脳の特徴は、主に以下の通りです。

• 左右の脳をバランス良く働かせることができる
• 右脳で感覚を処理し左脳で言語に変える能力に長けている
• 会話やコミュニケーションが得意である

女性は、男性と比べて言語能力が高く、相手の表情を読みとったり共感したりする能力にも長けています。

女性が主に家事や子育てを担当するのは、女性がマルチタスクを得意としていること、言葉を扱えない乳児の心情や異変を察知するのに長けていることなどが、理由として挙げられるそうです。

女性にとって、情報を正しくインプットし相手に誤解のないよう円滑なコミュニケーションをとることは、生きる上で重要なことなのですね。

男女脳と右脳左脳は関係ある？

（画像引用：Canva）

脳診断の結果は男女で変わることが分かりました。それでは、よくある「右脳」「左脳」という脳診断では、男女の脳で違いが出るのでしょうか？

右脳と左脳はそれぞれで役割がまったく異なり、私たちは両方の脳をバランスよく使うことが望ましいとされています。

実は、そんな別の顔をもつ右脳と左脳は、男女の脳にみられる大きな違いと共通するものがありました。

男性脳は左脳に近い

男性脳は、左脳に近いはたらきをするといわれています。

男性脳と左脳に共通する特徴は、以下の通りです。

• 論理的思考力が高い
• 数字やデータなどの正確な情報を求める
• 感情的になることが苦手である

コミュニケーションや会話が、女性と比べて得意ではない男性。合理的で正確なデータをもとに思考を巡らせるため、左脳を使うことが得意とされています。1つのことに集中するのが得意で、コツコツと継続し確実な結果を追い求めます。

情報のインプットもアウトプットも左脳で行い、コミュニケーションは主に言語を用いる形。身振り手振りや共感性は活用しない傾向にあります。

女性脳は左脳と右脳の両方に該当

女性脳は、左脳と右脳の両方に該当するといわれています。

女性脳と左脳と右脳に共通する特徴は、以下の通りです。

• 言語能力が高い（左脳の特徴）
• コミュニケーション力が高い（右脳の特徴）
• 記憶力が良い（右脳の特徴）

女性は、まず相手の話や情報を脳にインプットする際、左脳を使うといわれています。言語処理能力に長けた左脳で、情報を整理します。そして、女性はここから右脳に切り替え、インプットした情報に対する反応や返答をします。

右脳はコミュニケーション力が高く表現力に長けているので、女性はあらゆる情報に対し大きなリアクションがとれたり、好意的な反応を演出することができるのです。